少し長めのクレシェンド ~転調!

オンラインゲームのギルドマスターのつれづれ日記?だったものの、リアル事情でうにゃうにゃだらだらした結果卒業しちゃって、次のゲームを始めるまで自分の好きなモノを好きに書いてしまえという輪をかけてつれづれちっくになったブログです。ただいま魂のリハビリ中!

創ってくれてありがとう

 やっとですが、件の大人気映画、「君の名は。」を観に行きました。

 ストーリーに関してはネタバレしそうになるので、抑えますので別の形の話で。

 正直、ほとんど期待していませんでした。世間で大好評といっても「絵が綺麗」とかそんなことだろうと。日本のアニメやゲームのデモで綺麗な映像は多いし、まあそういうものに接していない人たちには驚きなんだろうなあという程度で、その人気ぶりをみていました。まあ、オタク的な感覚で上から目線ですね。
 
 正直、絵の綺麗さは新海監督なので予想はしていました。ほしのこえでも当時相当に話題になりましたし、私自身驚いたものです。

 でがかり10分ほどはまだこんなもんかなと観ていましたが、どんどん引き込まれていきましたね。
 まず、絵は綺麗です。たまに一瞬、実写使ってる?と思うくらい。
 けれどつくづく、アニメは良いなと再認識しました。偽リアルなんですよね。ディフォルメのリアル。リアルじゃないけどそれっぽさがスゴい。
 上映前にディズニーのCGアニメもののCMが入るのですが、そのせいで余計際立ちました。(というか、ディズニーのCGアニメものは正直、粗製濫造のように感じてお腹いっぱいというか、情けないというか、見ていてはっきり言ってキツイです)

 ディズニーは確かに動きはぬるぬるしていて風景もある意味綺麗。ただ、日本のアニメはマンガ的というか「それっぽさ」の魅せ方でのリアルさです。
 この感性を持たせてくれた日本人でよかったと思います。こんな風に見えるだろうというものを魅せる。改めて勉強になります。

 ストーリーは、薄っぺらいと酷評している方や、ギョーカイの方々がミュージックビデオと評価している向きもありますが、私はよく創られているとおもいました。私の感性がチープでミーハーなのかもしれませんが、非常に面白かったです。伏線もきちんと張って回収しているし、危機も盛り上げも形を変えて何度も持ってきていますし。キャラもかわいいです。
 そして、3.11の想いがこの作品にも入っていると感じました。シンゴジラも3.11への想いが入った映画と感じましたが、君の名は。でその部分が来たときは、不覚にも、いや不覚というのは偉そうですね。めいっぱいジンときてしまいました。

 思えば、あの瞬間を戻せたら。

 日本の作品は世界でも稀有な感性を持つことになるでしょうね。原爆、大震災……。


 運命の人とのボーイミーツガールな話もいいな、と妄想に浸れましたし、脇役勢の描写も好みでした。
 ストーリーのネタとしては、過去にもあった作品やそれこそ色々とありますね。ネタバレするので細かくは書きませんが、ハリウッド映画でもこういうのがありましたし、私程度が思い付くだけでもメインに3種類のモチーフが入っています。巧く絡ませていると思いましたね。
 
 私は久々に感激して、楽しませてもらったのですが、
 やはり世の中、色々ありまして、マンガ家の江川達也氏がプロからみるとつまらん、とか、批評サイトでもチープで薄っぺらくて吐き気がしそうな駄作とする人たちもいますね。
 私はこの作品をみて、感激できたのでよかったと思います。昔の私ならなにくそと否定にムキになったと思いますが、今ではただ、自分が良いと思ったものを良いと感じれたことが嬉しく思います。この作品のどこそこはよかっただろうが! 的な。自分は自分がよいと思ったものを大事にして、周りを傷つける事もないんですよね。我ながら枯れたなあ。

 けれど、これは書いておきたい。
 プロからみるとつまらない、とか、売れるものを詰め込んだだけのチープな作品、とか、つじつまがあわないバカな主人公でイライラするとか駄作という批評もありますが、じゃあ、どういうのが崇高で満足いく素晴らしい作品なのか知りたいものです。物語なぞ、細かいところをはしょってざっくり感じるもので、また、感じさせるものです。坊っちゃんだろうが古典だろうが、細かいところを言えばアラも矛盾も見えますよ。そこが気になる人もいるんでしょうけど、そんなの入れても冗長なだけで魅せるものになるわけないと思います。視聴者読者が喜んでくれるかどうかだけです。
 プロが見てつまらんというセリフは、見事に幻滅させてくれました。なにカッコつけてるんや、と。新海監督はわかっていてチープにした、という批評も恥ずかしい話です。
 エンターテイメントは、人を楽しませてなんぼ、です。自称プロの人たちを楽しませるつもりで創られたものなら、自称プロの人を楽しませられなかったらそりゃ失敗でしょう。ただ、大衆娯楽としてなら、大衆が喜んで、感激して、その日からナニカを変える原動力になったり、暗く沈んだ気持ちが前向きになったり、ずっと生涯記憶に残るものを創ることができれば、それが正しいと思います。
 プロがみるとつまらんというセリフは、クラシックの作曲家がポップスやロックをバカにする風にも見えますし、高尚な画家が絵本作家やそれこそマンガ家をくだらないと言うのに近い感もします。
 そもそも私たちオタク、サブカル好きはそういう視線からなにくそ面白いもの創ってやるからな! と奮起して、ゲームを創って、ラノベを創って、映画を創って、アニメを創ってきたと思うのです。

 まったく恥ずかしくて、情けなくなる感性と、私は思います。人それぞれではありますので、強制するつもりはありませんが。
 ただ、まあ、仮にプロということがその道を極めただけでなく言葉の意味どおり、皆から信用される仕事をして喜んでもらう、その対価で金銭をいただける、という定義の仕方と考えて、稼げた方が正しいということになってしまいますね。ただ、私はそういってしまうと寂しい、なにかの可能性もなくしてしまいそうなので、そう断言はしたくないですが。
 人の感性はそれぞれです。私はチープでミーハーで薄っぺらいと思いますが、またふつふつと、なにか沸き上がってくるものを感じ始めました。
 
 私は、阪神大震災の人々の姿を見て、創作の意欲を折られました。何を書こうと、リアルには勝てない。と勝手にめげていました。
 当時から活躍し始めていた人が今も第一線で作品を発表し、そして新海監督に至っては、こんなところまで頑張っている。
 私はそんな能力も感性もないのですが、今回の作品を観て、当時から頑張っているクリエイターを見て、なにを勝手にカッコつけて、勝手にしょぼくれているんだと、お前はそれほど偉いのかと、つくづく感じました。

 まだ、終わったわけではない。
 昔のように、いや、あらためて、人を楽しませたい、自分が面白いと思ったことを皆にも伝えたい。
 あがきなおしてもいいんじゃないかなと、思った次第です。

 人にどう思われようと、人にチープでショボい、下手くそと言われようと、皆が驚いて、ワクワクして、自分もその世界に入りたい。

 そんな作品をまた創りたい。

 私は、感激した作品、琴線に触れた作品を創ったクリエイターにいつも思う言葉があります。
 この作品を創ってくれてありがとう。世の中に出してくれてありがとう。私に届けてくれてありがとう。
 そして、こうも感じます。
 日本に生まれてよかったな。感激できる感性が残っていてよかったな。オタクでよかったな(笑)

 さあ、これから忙しくなるぞ!


【日々の記録】魂のへっぽこ記録 | コメント:5 | トラックバック:0 |
| HOME |